相撲協会理事の給料はどこから出る?選挙の仕組みや序列も気になる
2018/02/17
ここのところずっと相撲界の不祥事が続いていますね。
今日は貴乃花親方が無断でテレビに出演したことが問題になっています。
稀勢の里が優勝して19年ぶりに日本出身横綱が誕生した頃がもはや懐かしく感じますよ。まだ1年前くらいなんですけどねえ。
ニュースには相撲協会理事の話ばかり出てきて、この理事とはなんぞや?と刷り込みのように気になってきました(笑)
相撲協会の正式名称は「公益財団法人日本相撲協会」といって、その中で理事は定員10~15人です。
理事の仕事は業務の意思決定ということで、会社で言う取締役に近い存在ですね。簡単に言うと相撲協会で行うことを決めている偉い人たちというところでしょうか。
相撲協会内の序列は理事長がナンバー1!
相撲協会の序列は理事長が一番上となっています。現在なら八角親方ですね。
理事長以下では事業部長、広報部長、総合企画部長も序列が高いようです。ちなみに現在の事業部長は尾車親方、広報部長と総合企画部長は春日野親方。このメンバーからして影響力が強いことは間違いなさそうですね。
尾車親方は笑顔がかわいい!と言われているようですが、最近の状況を考えると裏がありそうにも見えます。協会ナンバー2とのことですし。
ほんわか温厚そうに見えて意外と策士な人、って世の中に結構居ますよね。尾車親方もそのタイプかも?
相撲協会理事の給料はどこから出ているのか?理事になるメリットが多そう
世間からの風当たりがますます強まる相撲協会ですが、実際理事の方たちはいくらくらいの報酬をもらっているのでしょうか?
まず理事の定例報酬は月額149万8000円です。加えて勤続手当、年度末手当、巡業参加手当などの手当もつきます。年収にすると約2000万円になるそうですよ。想像通りというのか、なかなかすごい額ですね。
一体こんな報酬がどこから出ているのか?というと、相撲協会の主な収入源は本場所の観戦料だそうです。他にもグッズの売上やテレビ放映権、タニマチ(相撲部屋や力士につくスポンサー)などからの収入もあります。
税金で賄っているのか?と考えている人も多そうですが、直接税金から出ているわけではなく、法人税の優遇が行われています。とはいえ「財団法人への補助金」としてお金が流れているようですし、間接的には税金を使っているようなものかもしれません。
一般の会社とは明らかに違いますし、理事への給料が高い理由も透けて見えますね。もらえる金額だけを考えても理事になるメリットが多そうですよ!
理事選挙の仕組みはどうなってる?任期はどれくらい?
報酬を聞いただけで相撲協会理事になりたい!と思えてきますが(笑)実際どのように選出されているのでしょう?
もちろん理事は誰にでもなれるわけではなく、理事になるのは三役以上の経験者がほとんどとなります。つまり現役時代に強くないとなれないんですね。頑張った人がなれる役職、と考えるとちょっと納得がいきます。
そして理事の任期2年毎に選挙が行われ、親方105名の投票によって決まります。
と言っても各一門の意向が強いようで、個人の考えはほとんど反映されないようですね。このあたりの古い体質が相撲協会の不祥事、闇へとつながっているのかもしれません。
古い体質というと少し前の日本バスケットボール界を思い出します。
日本バスケ界は何年も国内リーグが分裂しており、国際バスケットボール連盟から制裁を受けたんです。その解決のためJリーグ創設の立役者川淵三郎さんがチェアマンとなり、ようやくBリーグが創設されました。今ではバスケットボールがメディアで取り上げられることも増え、とても変わったなという印象です。
相撲協会も川淵さんのように完全に外部からの人材が入らないと変わるのは難しいんじゃないでしょうか。